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「池上彰教授の東工大講義」を読んで

東京工業大学という理系しかない大学で行われた社会の講義録。

 

2012年上期(3年前)に行われた講義のため、最新のニュースとズレはあるが、さほど問題ではない。

重要なのは、過去のニュースを習い知識を増やすことではなく、その知識を持ってどう考えるかである。

 

そういう意味で(普段のニュースを理解している人にとって、)本書の一番の見所は、学生がプレゼン・討論を行いながら講義が進んでいく最終講義にある。

 

日本の技術者が海外の企業に転職した理由とその結果についての記事を元に講義は進んでいく。

しかし、様々な意見が出され、技術者「個人」の問題から国の技術者に対する考え方など多くの視点から記事について議論を進める。

 

サブタイトルに「知の世界地図」とあるが、その地図の読み方も書かれていると言って過言ではない。

学生時代にこの本に、あるいはこのような講義を受けたかった。